レコード屋巡りと秋の空
東京では、いともカンタンに1駅周辺で1日をつぶすことができる。洋服を通して新たな自分に出会えるファッションタウン原宿。機械ものに弱い人が心打たれる秋葉原。読書好きなインドア派が「外出も悪くない」と思える古本屋街、神保町。そんなところが定番だろうか。そこで音楽好き、レコードギークに持ってこいなのが、レコード屋が集結する「下北沢」なのだ。どれも似たような音楽を取り扱っているのではないか、と甘くみてはいけない。ジャンルごとにお店がある、と思ったほうがむしろ正確だろう。まずは知るがいい。ではいざ、出発!
下北沢南口編
–
–
ひとつの国を色濃く追求するレコード屋さんは、嬉しいもの。
「DISC SHOP ZERO」は、まさにUKミュージックの聖地。メインストリームにはこだわらず、店主さんは自分の耳に合うものを取り揃えているため、中古はほぼなく、大半は輸入盤。ジャンルはジャングルからダブステップ、それからサウンドシステムミュージックまで。アンダーグラウンドなUKクラブミュージックを求めるものにとってはドキドキもの。夏には長期滞在者のためにビールを用意してくれるので、ゆっくり逸品を探し出したい。急な階段には、こけないようにね。
価格帯:1,400円~
滞在中のBGM: DJ DIEのミックステープ
試聴機:◯
営業時間:14:00-21:00
定休日:水曜日、隔週日曜。
※営業時間はTwitterから予め確認しておくと確実。
アクセス:京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」南口より徒歩3分
公式サイト:http://www.discshopzero.com/
Facebook:https://www.facebook.com/DISCSHOPZERO.TYO/
Twitter: https://twitter.com/dsz_news
–
カラフルで奇想天外な生き物たちが描かれた外観が目に飛ぶこむ「Flash Disc Ranch」。階段を上がるとドアを設けず無数のレコードが見渡せる広々とした店内には、70年代〜80年代のソウル、ファンク、ロック、ポップからフォークまでが揃う。中古が多く揃うここは、スリーブからくる「古い紙の匂い」がプンプン。気になるレコードを思い切って店長さんにプレゼンしてみると、店内でかけてくれるかもね。
価格帯:100円~
滞在中のBGM:① East Breeze / Willis Jackson ② I Really Don’t Need No Light / Jeffrey Osborne ③ Love is Strange / Mickey & Sylvia
試聴機:×(ラッキーだったら、流してくれるかも。)
営業時間:12:00-22:00 | 土曜 14:30-22:00 | 日曜 14:30-21:00
※営業時間はFacebookから予め確認しておくと確実。
定休日:水曜日
アクセス:京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」南口より徒歩3分
公式サイト:http://www.discshopzero.com/
Facebook:https://www.facebook.com/flashdiscranch
下北沢北口
–
–
木が基調となる店内からオレンジ色のライトがこぼれ出て、温かい雰囲気を醸し出す「NOAH LEWIS’ RECORD」。Noah Lewis’ Mahlon TaitsのKoya Abeさんが立ち上げたレコード屋さんが提供するのは20年代〜60年代の「オールディーズ」。その他にもアジア、メキシコ、ヨーロッパ、ロシアなどの民謡が好奇心をくすぐる。レコードに囲まれた小さな小窓から見え隠れするオーナーの阿部さんに頼めば、試聴も可。
価格帯:1,000円〜
滞在中のBGM: Santo & Johnny
試聴機:◯
営業時間:14:00-21:00
※営業時間はTwitterから予め確認しておくと確実。
定休日:第一・第三日曜日
電話:03-3418-0161
アクセス:京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」北口より徒歩3分
公式サイト:http://t.co/ZXOsFsmIRN
Twitter: https://twitter.com/noahlewisrecord
–
「レコードを買う行為には、物語性があると思うんです。その日店員と話したことや、その日の天気、すべてがその一枚に詰め込まれている。それもレコードの楽しみ方の一部だと思うんです」と話す温かいオーナー高橋祐治さんが営む、ゆったりとしたレコード屋。フォーク、ジャズ、オールディーズ、邦楽、ファンク、ソウル、ワールドミュージックと幅広いジャンルを扱っており、戦前から最新のものまでが勢揃い。いわゆるダンスフロアで流すようなクラブミュージックではなく、おうちでゆっくり聴けるものを主としている。飲みたい人にはビールのご用意も。
価格帯:1,000円〜
滞在中のBGM: 金曜
試聴機:◯
営業時間:13:00-20:00, 日曜日・祝日は12:00-19:00
※営業時間はTwitterから予め確認しておくと確実。
定休日:木曜日
電話:03-3485-3946
アクセス:京王井の頭線・小田急線「下北沢駅」北口より徒歩3分
公式サイト:http://otonomad.com
Twitter: https://twitter.com/otonomad
–
下北沢一番街の外れの道を上がり、古びたコインランドリーのすぐ先に潜む「Weekend Records」は、マニアックなレコードの宝庫。元はNY・ウィリアムズバーグにて同名のお店を営んでいたオーナーの永友慎さんが、お店ごと日本へ引っ越してきたのは2013年のこと。ロック、ジャズ、ワールドミュージックなど多くのジャンルを取り扱っているのも魅力の一つだが、「ドラムブレイク」のカテゴリー区分や「セオ・パリッシュプレイ」「イジャットボーイズプレイ」など彼らのサンプルの源をまとめた区分は、コアなリスナーにとって歓喜の大爆発が味わえる体験に違いない。(※2017年8月下北沢内で移転予定)
価格帯:1,000円〜
滞在中のBGM: ① My Jolé / Kenny Nolan ② Set the Fire Burning / Tackhead
試聴機:◯(リクエストをすればかけてもらえる)
営業時間: 15:00-20:00
※営業時間はFacebookから確認すると確実。
定休日: 水曜日
電話番号: 03-5738-7302
アクセス: 京王井の頭線・小田急線【下北沢駅】から徒歩5分
Facebook: https://www.facebook.com/pages/Weekend-Records/485585481520002