登れるのも観れるのも、あとわずか。
天空の駅まで116段。
島根県の里山にある「宇都井駅」。通称「天空の駅」と呼ばれる駅が 2018年4月で廃止となるニュースを知り、夜行列車に飛び乗り ゆらりゆらりと揺られながらやってきました。 驚くほど、のどかな街並み。 久々の田舎風景を味わいながら、ホームまで少しづつ登ります。 ここはトンネルとトンネルの谷間に位置にあり、 エレベーターやエスカレーターなど昇降機設備がない為 ホームまで地上20m、階段116段を登るのみ!! ホームまで進むと、思わず線路に吸い込まれそうになり足がすくみました。 遠くまで赤い屋根の里山が続き 私と同じように、しばし遠くを眺めている乗客が多く見受けられました。 待合室には、宇都井駅に訪ねた人達の温かいメッセージがびっしりと ファンクラブノートに刻まれていました。 また、地元の人が定期的に掃除をしてくださっているようで 室内は綺麗に整い、ベンチには親切に座布団まで置かれていました。 ちょうど訪ねた時期が秋だったので、これが最後だろうと思われる毎年恒例の 秋の夜だけ見れるイルミネーションも見納めることができました。 宇都井駅はブルーにライトアップされ、その眼下に広がる里山集落では 黄金色の「稲穂」と「月」をイメージしたイルミネーション。 もう、これが最後と思うと寂しいですが 新しい時代に素敵な思い出として持ち帰りたいと思います。 __________________ 路線:西日本旅客鉄道 三江線 駅名:宇都井駅 住所:島根県邑智郡邑南町宇都井下郷1044 運行:1日4本 __________________