たまには観光客ぶったって、いいじゃないか。
たまには観光客ぶったって、いいじゃないか。
川越陣力屋 / 川越(埼玉)
バカンスと言われて思い浮かぶのは何だろう。常夏の島の海辺で羽を休めること、パラグライダーで空を舞うこと…。つまり、「バカンス」とは、日常から一歩離れてみることなのではないだろうか。でも有休をとると、仕事もかさむし、そもそもすぐにとれるものでもない。ならば、週末のお出かけで気軽に「バカンス気分」に浸ってしまえばいいじゃないか。
そこで提案したいのは、川越へのプチ旅行。大正、明治、そして昭和を匂わす風景を前にすると、まるでタイムスリップしたかのようで、最高な「非日常感」が味わえる。でも、せっかくだからもう一歩その先を行きたい。となったときに行き着くのが、人力車なのだ。なんだか観光客染みているから、と乗車を遠ざけてきたあなたには、考えを改めて欲しい。だってこのレトロな風景がメインコースならば、人力車で辺りを巡るのは、デザートのような感覚。つまり、ないとちょっと物足りない、あるとほころぶのだ。
密室感のあるタクシーや電車とは違い、乗車中は外の空気も吸えて、じつに快適。お兄さんに引っ張られてガタゴトするのではと思いきや、想像以上に緩やか。さらにはお兄さんがしっかりスポットの説明もしてくれるので、建造物やエリア全体により愛着が湧くのだ。
気になる料金だが、事前予約で1人1時間5000円から。ただ予約が空いている時間帯もあるため、当日その場で申し込むことも可能。すると1人20分2,000円〜のお手頃価格で乗れてしまうのだ。また、ご希望の場所でピックアップもしてくれるので、川越市駅、もしくは本川越駅に着いた途端から優雅に始めたいのなら、料金はそこから発生するものの、駅からのスタートもOK。そしていくらバカンスの予定を立てたからといって、天気だけは人間の手に及ばない。だからちょっとの小雨で「はい、おやすみ」とならないのは嬉しいところ。乗車席には雨よけもついているので、あいにくの天気の場合もお兄さんたちはがんばってくれるんだ。また、行きたいところがあれば、要望に応じてルートを組んでくれる柔軟性を持ち合わせているので、自分の思うように楽しめちゃうのもミソ。
人力車が持つ特殊な着席位置から川越を眺めると、歩いているときとはまた違う景色が楽しめる。新宿からは電車で1時間弱、ぺちゃくちゃおしゃべりをしていれば着いてしまうバカンス先、川越。「非日常」とは、考え方次第で案外気楽に手に入るものなんだ。
川越陣力屋
営業時間: 10am-4pm
定休日: 水曜日
待ち合わせ場所: タイムズ川越幸町第2 (マップ)
※川越エリア内であればピックアップも可能。ご予約時にご要望をお伝え下さい。
ご予約の場合:1時間 5,000円〜(お一人様の料金)
当日のご乗車:20分 2,000円〜(お一人様の料金)
お支払い方法: 現金のみ
URL: http://www.kasumiflower.co.jp/jinrikiya